<特定非営利活動法人>JATI-日本トレーニング指導者協会-

セミナー詳細

【終了】第1回JATI科学的手法に基づくトレーニング指導講習会
参加受付は終了しました。

本講習会は、2020年 東京オリンピック・パラリンピックを意識したスポーツの競技力向上の必要性、あるいは超高齢化社会を迎えている我が国の現状を踏まえて、日本の環境や実情に適合した科学的手法に基づいた日本発のトレーニング法を世界に発信できる人材の育成を目指して開催いたします。また、トレーニングにおけるサイエンティフィックコーチング(Scientific Coaching for Training)を、トレーニング指導者の皆さんの社会的地位の向上にも役立ていただきたいと願っています。

    実施概要

◆日程   2016年12月17日(土) 12:00 - 18:00

◆会場   CLIMB Factoryセミナールーム (東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティ28F)
オペラシティ アクセス

◆参加費   ●会員 12,960円
●一般 25,920円 
●学生 14,040円 ※学生証をご持参ください

◆単位   JATI 5単位
NSCA CEU 0.5(A) ※会員証を必ずお持ちください

◆定員   70名 ※先着順

◆申込期限   参加申し込み : ~2016年12月12日(月)まで 
参加費お振込期限: ~2016年12月12日(月)まで  ※銀行振込の場合のみ

◆その他   ●キャンセルについて
開催日前の最終平日(祝日を除く)の18時までに事務局にキャンセルのご連絡をいただいた場合に限り、お支払い済みの参加費を返金致します。
※弁当をご注文された場合、弁当代の返金は致しません。
※返金手数料として500円を控除した額の返金となります。
※上記期限以後のご連絡については返金致しかねますのであらかじめご了承ください。

●当イベント開催中に、協会が撮影した写真・動画等を、JATIの機関誌やホームペー ジ、SNS等で公開する場合があります。また、報道機関等協会が撮影を許可した者が 撮影した写真・動画等が、新聞や雑誌、ホームページ等で公開されたり、各種コンテンツとして利用される場合があります。あらかじめご了承願います。



    スケジュール
 
時間 内容
11:30 - 11:55  受付
12:00 - 12:05 『JATIが目指すトレーニング指導者とは』
菅野昌明
(愛知学院大学ラグビー部コンディショニング・ディレクター、JATI理事、JATI-SATI)
12:05 - 12:50 『歴史から学ぶトレーニング科学の変遷』
有賀雅史 (帝京科学大学教授、JATI副理事長、JATI-SATI)

※事前に昼食をとることが不可能な場合にはこの時間帯に食事をしながら受講することが可能です。 お弁当の手配(1,000円、キャンセル不可)を希望される場合には参加申込画面にてご注文いただけます。

近年、トレーニング理論や器具の発展は目覚ましく、医学や工学、IT等周辺の専門分野の進歩に伴い、急速に発展しています。こうした背景の中、トレーニングの本質は変わらないことを、トレーニング指導者としては肝に銘じておくべきでしょう。 温故知新という言葉があるように、トレーニングの変遷流行も一定のサイクルがあるようです。このセッションでは、現存する資料より歴史からトレーニングを見直し、最高のトレーニングとは何かを探っていきたいと考えていきたいと思います。
12:50 - 13:05 企業プレゼンテーション
13:05 - 13:50 『トレーニング指導における科学的手法の活用』
長谷川裕 (龍谷大学教授、JATI理事長、JATI-SATI)

世の中には、一見論理的に見えても実は仮説の上にさらに仮説を積み重ねた綺麗ごとの理論、根拠のない口当たりのいい表現、統計的データの無視や曲解にもとづいた扇動的議論やいい加減な俗説が溢れています。直接的な議論を避け、付和雷同を良しとする日本的な体質は、マスコミだけでなく、スポーツ界・トレーニング界や、体力・健康の維持増進のための様々な取り組みの世界をも蝕んでいるように見えます。中身のないくだらないことを言ってただ笑い合っているだけのバラエティー番組花盛りの一方で、あらかじめ導きたい結論のために一見科学的な証明をして見せるようなエセ科学番組も横行しています。われわれトレーニング指導の専門家が、こうした状況に対峙して、可能な限り安全で最も効果的なトレーニング指導を行っていくためには、綺麗ごとの理論や流行の方法論に流されずにロジカルシンキングやクリティカルシンキングを普段から鍛えていく必要があります。そのためには普段のトレーニング指導における具体的事実のコツコツとした積み重ねが不可欠です。具体的事実や科学的データに基づいた思考方法と意思決定は感覚的・感情的な根拠のない自信やあいまいな記憶の蓄積やそこから生じる思い込みとは一線を画します。なんとなくわかっているつもり、常識的にそれ以上突っ込む必要がないと思われている領域に科学的手法を用いてチャレンジすることにより、新たな事実と課題が明確になり、その課題に取り組む過程でより安全で効果的なトレーニング指導のためになすべき事が客観的に明らかにされてくるはずです。データを持たず・エビデンスを示さずに「どうあるべきか」をあれこれ議論しあう前に、「どうなっているのか」という科学的方法の第一歩としての記述的段階をきちんと踏み固めることが重要であるように思われます。トレーニング指導過程における事実の記述を積み重ねるためには、科学的データを効率よく収集する手法を身に着ける必要があります。本講義では、今日利用可能な様々なテクノロジーを積極的に用いることにより、どのようなトレーニング指導過程における事実の記述が可能となるのか、それによってどのような思考や意思決定を導くことができるのかを具体例を用いて紹介したいと思います。
14:00 - 14:45 『データから動きを読み取る〜測定やパフォーマンスデータの活用法』
久村浩 (合同会社ベストパフォーマンス代表、JATI理事、JATI-SATI) 

PDCサイクルをはじめとする“チェックをしてプランを立てる”=“測定してプログラム作成する”ことが当たり前になってきました。また、それを簡単に行うアプリやツールも数多く見受けられます。また、FMSをはじめとする動きを評価する方法論も増えてきたように思えます。双方に一長一短があり、定量化されたデータから動きを表現する手法は経験に委ねられあまり一般化されていません。今回は体力データを包括的に捉え、アジリティを例にその動きを読み取るプロセスをご紹介します。また動きから測定法、データ収集した事例もご紹介したいと思います。
14:55 - 15:40 『高齢者の自立機能向上に対するトレーニングの取り組みとその効果について』 
油谷浩之
(関西学院大学アメリカンフットボール部ストレングスコーチ、JATI理事、JATI-SATI)

日本は世界でも有数の長寿国となりましたが、健康寿命といわれる自立した生活がおくれる期間の延伸は微々たるものです。特に自立生活の妨げとなる歩行能力をはじめとする運動機能や認知機能の低下は、大きな社会問題となっています。  昨今では、その運動機能のみならず認知機能の低下予防についても体力を高める身体活動が有益であるとの報告が数多くされてきています。本セミナーにおいては、高齢者の歩行機能と認知機能それぞれの維持向上を目的とした運動指導の取り組みとその効果を各体力要素との関係性についてのデータを示しながらご紹介させていただきます。
15:50 - 16:50 『基礎から学ぶトレーニングプログラム作成に必要なデータ分析』
菅野昌明
(愛知学院大学ラグビー部コンディショニング・ディレクター、JATI理事、JATI-SATI)

科学的手法に基づくトレーニング指導を行うためには、既知あるいは未知の事象(結果)に対してトレーニング科学に関する幅広い知見に基づいた論理的な思考を持ち合わせることが求められています。また、先行研究やデータの収集・蓄積などの客観的な根拠に基づいて、自らの力で課題(問題)に対する解決策を見出すことができる能力を身につけることが必要となります。 本講座では、このような能力を身につけるために不可欠な、エビデンスを活用する際の注意点やデータの収集・分析方法などをご紹介いたします。
17:00 - 18:00 『筋力トレーニングの実技と指導 ~安全で効果的な実践法と応用テクニック~』  
有賀誠司 (東海大学 教授、JATI副理事長、JATI-SATI) 

筋力トレーニングの実技指導の質は、実施者のトレーニング効果に影響を及ぼす直接的な要因となっていると考えられます。本講演では、筋力トレーニングの実技と指導法をメインテーマとして、以下の項目についてエビデンスを交えながら紹介する予定です。
・傷害リスク回避のためのテクニック
・トレーニング目的に応じたテクニックの使い分け
・姿勢や動作のバリエーション ・実技指導法



    講師
 


演題 基礎から学ぶトレーニングプログラム作成の必要なデータ分析
 
講師 菅野昌明 
(愛知学院大学ラグビー部コンディショニング・ディレクター、JATI理事、JATI-SATI)
 
  東亜大学大学院 博士課程 人間科学専攻 健康・スポーツ科学分野修了。博士(学術)。民間フィットネスクラブのチーフトレーナー、フィットネス事業部長などを経て、95年から日本代表、プロ、実業団、大学、高校までのアスリートのトレーニング指導・サイエンスコンサルタントを務める。また、愛知学院大学 心身科学部、東海学園大学 スポーツ健康科学部、愛知淑徳大学 健康医療科学部、至学館大学 健康科学部、トライデントスポーツ医療科学専門学校で教員を務めると共に、トレーニング科学の実践的研究成果を教育現場やスポーツパフォーマンスの向上から健康増進までのトレーニング指導に活用している。 著書(共著)に「スポーツトレーニングの常識を疑え」、「トレーニング指導者テキスト」(実践編・実技編)など。JATI理事、教育・研修委員会委員長、JATI認定特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI)。(株)エム・スポーツコンサルティング代表取締役社長。



演題 歴史から学ぶトレーニング科学の変遷
 
講師 有賀雅史 (帝京科学大学 教授、JATI副理事長、JATI-SATI)
 
  1958年東京出身。85年早稲田大学教育学部卒業。2006年女子栄養大学大学院(臨床栄養医学)修了。女子栄養大学兼任講師、昭和学院短期大学教授、国際武道大学体育学部非常勤講師等を経て、2011年より現職。 イオン新体操クラブコンディショニングコーチ、ミズノゴルフスクールフィジカルコーチ、JOC強化スタッフ(新体操)。中田英寿氏(元サッカー日本代表)、西村晃一氏(プロビーチバレーボール選手)、大黒摩季(アーティスト)らのパーソナルトレーナーを務める。 著書(共著)に『ストレングス&コンディショニングⅠ・Ⅱ』、『トレーニング指導者テキスト実践編』、『トレーニング指導者テキスト実技編』(大修館書店)など。JATI認定特別上級トレーニング指導者。



演題 トレーニング指導における科学的手法の活用
 
講師 長谷川裕 
(龍谷大学 教授、JATI理事長、日本トレーニング指導学会世話人代表、JATI-SATI)
 
  1956年京都府出身。79年筑波大学体育専門学群卒業。81年広島大学大学院教育学研究科博士課程前期修了。 龍谷大学スポーツサイエンスコースにおいて、バイオメカニクス、機能解剖学、トレーニング理論、エクササイズテクニック実習等の科目を担当し、実践的研究活動に力を注いでいる。 龍谷大学サッカー部部長・監督(88年~)、ペンシルベニア州立大学客員研究員兼男子サッカーチームコンディショニングコーチ(97~98年)、名古屋グランパスエイトコンディショニングアドバイザー(2004~08年)。本田技研工業ラグビー部Honda Heatスポーツサイエンティスト(2008~2011)。スポーツ科学計測テクノロジー・S&C Corporation代表。 著書に「IOC hand book-strength training for athletes-」、「アスリートとして知っておきたいスポーツ動作と体のしくみ」、「サッカー選手として知っておきたい身体の仕組み・動作・トレーニング」など多数。 JATI認定特別上級トレーニング指導者、JATI理事、調査・研究委員会委員長。日本トレーニング指導学会世話人代表。



演題 データから動きを読み取る~測定やパフォーマンスデータの活用法~
 
講師 久村浩 (合同会社ベストパフォーマンス代表、JATI理事、JATI-SATI)
 
  1971年北海道出身。筑波大学大学院 人間総合科学研究科体育学専攻博士前期課程修了。 道内の社会人チームや高等学校の野球部S&Cコーチ(JR北海道、砂川高校、鵡川高校、北海高校、札幌南高校、北見緑稜高校、北星学園大学附属高校、網走南ヶ丘高校、網走桂陽高校)、札幌大学バスケットボール部コンディショニングコーチ、NPO法人北海道野球協議会医科学部会ヘッドトレーナー、札幌YMCA英語・スポーツ専門学校、札幌リゾート&スポーツ専門学校非常勤講師等を務める。
JATIキャリア支援委員会委員長、JATI認定特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI)。



演題 高齢者の自立機能向上に対するトレーニングの取り組みとその効果について
 
講師 油谷浩之
(JATI理事、関西学院大学アメリカンフットボール部ストレングスコーチ、JATI-SATI)
 
  1965年生まれ。90年関西学院大学卒業、2015年大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科博士前期課程修了。 95年より(株)プロフェッショナルトレーナーズチームに所属しストレングスコーチ・トレーナーとして活動を始め、現在は任意団体スマートストレングスを主宰。松下電工(※)アメリカンフットボール部ストレングスコーチ、松下電器 (※)野球・バレーボール・バスケットボール部 企業3部統括トレーナー、神戸製鋼所ラグビー部ストレングスディレクター等を務める。(※現パナソニック) 現在は現職のほか、久光製薬女子バレーボール部やプロ野球選手、Jリーガー、プロゴルファー、競輪選手等のトレーニング指導に従事する一方、子供たちの運動能力の向上から中高年の方々の健康づくりまで幅広く指導を行っている。JATI教育・研修委員会委員、JATI認定特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI)。



演題 筋力トレーニングの実技と指導 ~安全で効果的な実践法と応用テクニック~
 
講師 有賀誠司 (東海大学スポーツ医科学研究所 教授、JATI副理事長、JATI-SATI)
 
  1962年生まれ。東海大学大学院修士課程体育学研究科修了(体育学修士)。 ソニー企業株式会社アスレティックトレーニング研究所、東海大学スポーツ医科学研究所准教授等を経て、2008年より現職。筋力トレーニングを中心としたスポーツ選手の体力強化を専門とし、大学の20団体を超える運動部に対するトレーニングの指導・統括や学生スタッフの養成に従事。これまでに、柔道、バレーボール、スキージャンプなど、多数の日本代表チーム及び選手のトレーニング指導を手掛ける。また、国立スポーツ科学センターでは開所よりトレーニング体育館の運営に関わっている。 著書に「基礎から学ぶ!筋力トレーニング」「筋トレバイブル 小・中・高校生編」(共にベースボール・マガジン社)、「トレーニング指導者テキスト(実践編、実技編)」(共著・大修館書店)等多数。ボディビル選手として91年、93年にアジア選手権準優勝の成績を収めている。 JATI認定特別上級トレーニング指導者、JATI副理事長、資格認定委員会委員長。



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