立命館大学スポーツ健康科学部教授 伊坂 忠夫 参与

日本トレーニング指導者協会(JATI)が発足から10周年を迎えられたことに敬意を表し、心よりお祝い申し上げます。

科学、テクノロジーのこの間の進歩は、確実にトップアスリートの競技環境、競技支援、トレーニング現場に大きく影響してきています。その中で、トレーニング指導の現場に当たる指導者が、自ら研鑽の場として本協会に集い、大きな成果を発信し、後進へつなげていることは誠に喜ばしいことです。

また、トレーニング指導に求められる職場は、アスリートのみならず、中高年者の健康、労働場面でのストレス軽減にまで守備範囲が広がってきています。このようにトレーニング指導者が常に最新の情報を入手し、意見交換する中で、クライアントに最善の解を提供することが求められます。もちろん、対象のクライアントの個別性も見極めながらになりますが、科学的な情報・思考にもとづきながら、人間を対象とする眼差しを持ったアプローチが重要となります。

このような力量を育てる場として、日本トレーニング指導者協会(JATI)が益々その重要性を高め、今後さらに発展することを心より祈念しております。

10周年おめでとうございます

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