JATIトレーニング指導者の行動規範
特定非営利活動法人日本トレーニング指導者協会は、国内のスポーツ選手の競技力向上や一般人の健康・体力増進等に貢献するために、トレーニング指導者に対する行動規範を制定する。
トレーニング指導者とは、「対象者や目的に応じた科学的根拠に基づく適切な身体運動のトレーニングプログラムを作成し、これを効果的に指導・運営・管理するための知識と技能を持つ専門家」を指すものとする。
- 法令、規則、規程、国際ルール、社会的規範を遵守し、社会的な信用や品位を損なうような言動を慎み、トレーニング指導者としての地位の向上に努めます。
- すべてのトレーニング実施者に対して公平に接し、誠実、丁寧な対応をもとに個人情報の保護や機密保持に努めます。
- トレーニング実施者の目標達成に努力を惜しまず、創意工夫によって、最大限の能力を発揮します。
- 常に進歩、発展するスポーツ医科学に関する情報の収集と、自身の実技技能の向上に努めます。
- 科学的根拠に基づく適切なトレーニングプログラムの作成・提供に責任を持ち、安全で効果的な実技指導に努めます。
- 経験や勘だけに頼るのではなく、定期的に適切な測定と評価を行い、測定結果に基づいたトレーニングプログラムの作成や実技指導に努めます。
- トレーニングの実施者に対して、正しい知識や情報をわかりやすく伝達するとともに、トレーニングに対する意欲を向上させる働きかけを行います。
- トレーニング施設や器具の維持、点検、整備を行い、安全で清潔なトレーニング環境の提供に努めます。
- 他分野の専門家や関係者との協力、連携、良好な人間関係の構築に努め、必要に応じて助言を得ます。
- 万一の事故や傷害発生に備え、緊急時の対応システムを整備し、十分な訓練を定期的に行います。
- 万一、本規範に反する事態が発生した場合には、迅速に原因究明し、再発防止に努めます。
2009年1月1日制定