<特定非営利活動法人>JATI-日本トレーニング指導者協会-

セミナー詳細

【終了】日本体育学会 第66回大会 @国士舘大学 ランチョンセミナー
8月25日から開催されます日本体育学会 第66回大会においてJATIがランチョンセミナーを実施することになりましたのでお知らせいたします。当学会に参加される方は是非ランチョンセミナーにもお立ち寄りください。参加は学会参加者に限られます。

→ 学会詳細はこちら

   開催概要


◆日時


2015年8月25日(火) 12:00 - 13:00  ※受付開始 12:30~

◆会場


国士舘大学 世田谷キャンパス 34号館B301(→キャンパス内マップ)
東京都世田谷区世田谷4-28-1 

◆参加費


無料
 

◆定員


100名 ※先着順
 

◆単位


JATI継続単位 1単位  
 

◆その他


当イベント開催中に、協会が撮影した写真・動画等を、JATIの機関誌やホームペー ジ、SNS等で公開する場合があります。また、報道機関等協会が撮影を許可した者が 撮影した写真・動画等が、新聞や雑誌、ホームページ等で公開されたり、各種コンテンツとして利用される場合があります。あらかじめご了承願います。   
 
   講師・セミナー概要
 
 テーマ:測定データを活用したトレーニング指導 ~高齢者からアスリートまで~
 
司会:菅野昌明(JATI理事、JATI-SATI)

介護認定者の認知機能の低下と体力要素の関係および、その改善にむけての取り組みについて
  氏名  油谷浩之氏
(JATI理事、久光製薬スプリングス(バレーボール)ストレングスコーチ、 関西学院大学アメリカンフットボール部ストレングスコーチ、JATI-SATI)
経歴 1965年生まれ。90年関西学院大学卒業。 中学・高校・大学と10年間アメリカンフットボール部に在籍。 卒業後は沖縄に渡り、リゾートホテルでホテルマンとして従事する傍らトライアスロンに挑戦。自らの運動経験を活かし、95年より(株)プロフェッショナルトレーナーズチームに所属しストレングスコーチ・トレーナーとして活動を始める。現在は任意団体スマートストレングスを主宰。 過去に松下電工 (現パナソニック)アメリカンフットボール部ストレングスコーチ、松下電器 (現パナソニック)企業3部(バレーボール・バスケットボール・野球)トレーナーや神戸製鋼所ラグビー部(KOBELCO スティーラーズ)ストレングスディレクター等をつとめる。 現在、関西学院大学アメリカンフットボール部ストレングスコーチ、久光製薬女子バレーボール部(久光製薬 スプリングス)ストレングストレーナーに従事する。その一方で、パーソナルでもストレングスコーチとしてプロ野球選手、Jリーガー、プロゴルファー、競輪選手等のトレーニング指導にあたるほか、小さな子供たちの運動能力の向上から中高年の方々の健康づくりまで幅広く指導を行っている。
日本は超高齢社会を迎え、2025年には国民の30%が65歳以上になるといわれている。世界でも有数の長寿国となったが、健康寿命といわれる自立した生活がおくれる期間はというとその延長は微々たるものである。特に自立生活の妨げとなる認知機能の低下が昨今社会問題となっている。  その認知機能低下の予防として体力を高める身体活動が有益であると先行研究において数多く報告されている。私たちの研究の結果においても、認知機能が低下すると、歩行能力、反応能力、下肢関節伸展能力、巧緻性能力といった体力要素が低下する傾向を示した。また認知機能の中でも、特に視空間認知機能の低下がこれらの体力要素の低下に深くかかわっている可能性が示された。しかし、まだまだ体力要素との関係性は不明確なところが多く、運動指導による認知機能の低下予防は手探りで進められているのが現状である。  本発表では介護認定者の認知機能と歩行能力、反応能力、下肢関節伸展能力、巧緻性能力といった各体力要素との関係性を明らかにしたうえで、その体力要素の改善への取り組みによる認知機能の変化をご紹介するとともに今後の高齢者を対象とした運動指導のあり方について考えを述べる。

バレーボール選手の跳躍力向上のための測定を活用した包括的アプローチ
  氏名  有賀誠司氏(東海大学スポーツ医科学研究所教授、JATI理事、JATI-SATI)
経歴 1962年東京生まれ。 筋力トレーニングを中心としたスポーツ選手の体力強化を専門とし、所属では20団体を超える運動部に対するトレーニングの指導・統括や学生スタッフの養成に従事。これまでに、柔道、バレーボール、スキージャンプなど、多数の日本代表チーム及び選手のトレーニング指導を手掛ける。国立スポーツ科学センターでは、開所よりトレーニング体育館の運営に関わる。主な著書に「基礎から学ぶ!筋力トレーニング」「筋トレバイブル 小・中・高校生編」(共にベースボール・マガジン社)などがある。ボディビル選手として1991年と1993年にアジア選手権準優勝の成績を収めている。
バレーボールはネットをはさんでボールを打ち合う競技特性を有しており、スパイクやブロックといったプレーにおいては、高く跳ぶ能力が必須とされる。近年バレーボール界では、筋力トレーニングの導入が推進される傾向にあるが、実施したトレーニングがプレーの跳躍高向上に活かしきれていない事例も散見される。本講演では、バレーボール選手の跳躍高向上のための体力強化の包括的アプローチについて、事例に触れながら紹介する。  バレーボール選手が高く跳ぶ能力を高めることを目的としたフィジカルトレーニングの長期計画においては、「最大筋力向上」、「パワー向上」、「プレーへの適応」の三つのプロセスを考慮し、段階的に展開するプログラムを採用している。トレーニングの進捗状況を把握するために、三つの段階に関連するテストと評価を定期的に実施し、以降のプログラムにフィードバックしている。また、特定の段階におけるトレーニング効果が思わしくない場合には、該当する要素をピンポイントで強化する取り組み(課題解決型アプローチ)を採用している。 これまでのトレーニング指導の実践の中で、一流バレーボールチームにおいては、垂直跳び能力に代表される爆発的なパワー発揮能力に優れたタイプと、筋腱複合体の弾性の利用能力(リバウンドジャンプ指数などで把握)に優れたタイプが混在するケースを多く経験しており、高く跳ぶ能力を伸ばすためのトレーニングにおいては、タイプ別にグループ分けを行い、異なるプログラムを採用することで効率化を図ることが有効であると考えている。 各種トレーニングをプレーにおける跳躍高向上につなげることを目指す段階では、ポジションやプレー局面応じたジャンプ特性(助走、踏切、空中姿勢、着地など)を考慮するとともに、ジャンプ動作のスキルチェックを併用することで、跳躍高向上の阻害要因を早期に発見し、これに対応した修正や強化も実践している。

 
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