セミナー詳細
- 第15回トレーニング指導者研修・交流会(オンライン)
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第15回トレーニング指導者研修・交流会は、新型コロナウイルス感染症への対策として、オンラインにてプレゼンテーション動画を録画配信する形式で開催します(同時開催の日本トレーニング指導学会大会も同様となります)。 何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。皆様のご参加をお待ちしております。
概要
配信期間 2020年12月19日(土) ~ 2021年2月15日(月)
※期間中何度も視聴可能です。視聴方法 本協会webサイトにて 受講料
(税込み)●会員 8,250円
●一般 15,400円
●学生 8,800円 ※事前に学生証を確認いたします継続単位 JATI 5単位
※単位付与日 2021年2月25日(木)
※未視聴の講演があった場合には単位は付与されません。申込期限 ●参加申込 ~2021年1月29日(金) 16時
●参加費お振込期限 ~2021年2月1日(月)必要な環境 受講に必要な環境(PC、タブレット、スマートフォンやインターネット回線)はご自身でご用意ください。また通信料につきましても、ご自身でご負担ください。 注意事項 ●キャンセルについて
2020年12月11日(金)16時までに事務局にキャンセルのご連絡をいただいた場合に限り、お支払い済みの参加費を返金致します。
※返金手数料として500円を控除した額の返金となります。
※上記期限以後のご連絡については返金致しかねますのであらかじめご了承ください。
・12月25日~2021年1月5日の間にお申し込みが完了された場合、視聴開始は1月6日(予定)となりますのであらかじめご了承ください。
・当セミナーの録画・録音・撮影、動画データのダウンロード、資料の2次利用、詳細内容のSNSへの投稿は固くお断りします。セミナー内容の盗用が発覚次第、著作権・肖像権侵害として対処させていただくことがございます。
・インターネット経由でのセミナーであるため、回線状況により映像や音声が乱れる場合がありますのであらかじめご了承ください。
・受講に必要な環境(PC、タブレット、スマートフォンやインターネット回線)はご自身でご用意ください。また通信料につきましても、ご自身でご負担ください。
講演概要と講師紹介
演題 新しい運動処方を考える ※約75分
講師 朽木 勤 氏
(兵庫大学 健康科学部長 健康システム学科 教授)
概要 運動処方というと難しいと思う人は多いのではないでしょうか。それは運動生理学をベースとした運動負荷試験が重要な理論として構築されているからかもしれません。運動処方の考え方は、アメリカスポーツ医学会(ACSM)のガイドラインがいわばバイブルとされ、英語版は第10版が発行され、すでに第11版の発刊が広報されている。しかし、日本語版は日本体力医学会による第10版の翻訳が進められてきたものの、未だ出版されていない。 ここでは、ACSMの運動処方の指針第10版の改変点のポイントを紹介するとともに、さらに最近の社会的状勢からこれからの運動処方で大切にしたいと考る「Well being」に触れ、新しい運動処方について考える。
東京学芸大学卒業。東京学芸大学大学院、東亜大学大学院修了。教育学修士、博士(学術)。 株式会社ダイヤモンドアスレティックス スパ・ フィットネス研究所主任研究員、スパ白金副支配人 、公益財団法人明治安田厚生事業団 理事、ウェルネス開発室室長、新宿健診センター副所長 、一般財団法人明治安田健康開発財団 理事を経て現在に至る。 フィットネスクラブや地域、健診施設等の健康づくりの現場から、科学的なアプローチによる健康づくり成果を発信し、生活習慣病 、動脈硬化予防のための運動・身体活動プログラムの開発、血管の健康づくりを提唱してきた。最近は、健康づくりを健康経営の視点から捉え、企業だけにとどまらず地域や大学でも取り組むべきであると考え、疲労やストレスケア、幸福感等をテーマとしてビヘイビアヘルスやナッジ理論など新しい健康づくりの考え方の啓発に力を入れている。 著書(共著含む)に、「代謝センシング」(シーエムシー出版)、「ライフスタイル療法」(医歯薬出版)、「メタボ検定Q&A100」(日本フィットネス協会)、「新しい動脈硬化指標CAVIのすべて」(日経メディカル開発)、「フィットネススポーツの科学」(朝倉書店)など多数。公益社団法人日本フィットネス協会参与、アメリカスポーツ医学会認定Exercise Physiologist、日本体力医学会認定健康科学アドバイザー。東京商工会議所認定健康経営アドバイザー
演題 「より高く」だけではなく「より速く」かつ「より高く」跳ぶ能力の評価とトレーニング
~フォース プラットフォームを用いたカウンタームーブメントジャンプの測定とトレーニング指導への応用~
※約75分
講師 長谷川 裕 氏
(龍谷大学 教授 、JATI名誉会長、JATI-SATI)
概要 多くのスポーツ競技におけるジャンプパフォーマンスの課題は、いかに高く跳べるかということだけではなく、それと同時にいかに速く跳ぶかということが求められる場面が多い。 したがって、こうした課題に応じたカウンタームーブメントジャンプ(CMJ)のトレーニング目標の設定やトレーニングの実施そして評価においては、単に跳躍高だけではなく時間要因を含める必要がある。従来より、ドロップジャンプやリバウンドジャンプにおいては、接地時間に対する跳躍高の比率によって反応筋力指数の評価が行われてきたが、立位から動作が開始するCMJにおいては、接地時間ではなく、沈み込み動作の開始から離地までの時間(踏切時間)に対する跳躍高の比率によってこうした「高くかつ速く」跳ぶ能力を評価することができる。本講義では、CMJに関する基本的なバイオメカニクスを解説し、「より高くかつより速く」跳ぶ能力を規定する要因の測定とそれに基づくトレーニング指導について提案させていただきます。
1956年京都府出身。1979年筑波大学体育専門学群卒業。1981年広島大学大学院教育学研究科博士課程前期修了。 龍谷大学スポーツサイエンスコースにおいて、バイオメカニクス、機能解剖学、トレーニング理論、エクササイズテクニック実習等の科目を担当し、実践的研究活動に力を注いでいる。 龍谷大学サッカー部部長・監督(88年~)、ペンシルベニア州立大学客員研究員兼男子サッカーチームコンディショニングコーチ(97~98年)、名古屋グランパスエイトコンディショニングアドバイザー(2004~08年)。本田技研工業ラグビー部Honda Heatスポーツサイエンティスト(2008~2011)。スポーツ科学計測テクノロジー・S&C Corporation代表。スポーツパフォーマンス分析協会(IPAS)代表理事。 著書に「IOC hand book-strength training for athletes-」、「アスリートとして知っておきたいスポーツ動作と体のしくみ」、「サッカー選手として知っておきたい身体の仕組み・動作・トレーニング」「スポーツトレーニングの常識を超えろ」など多数。 JATI名誉会長、JATI認定特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI)。
演題 アップデート! レジスタンストレーニングのプログラムデザイン
※約60分
講師 菅野 昌明 氏
(愛知学院大学ラグビー部コンディショニング・ディレクター、JATI副理事長、JATI-SATI)
概要 レジスタンストレーニングは、筋肥大、筋力、パワーなどの筋機能の改善に有効であり、現在では、トップアスリートから高齢者にいたるまで幅広い対象で行われています。また、レジスタンストレーニングによる適応は強度、量、頻度、休息時間などのトレーニングプログラム変数に依存するため、目的に適合した適切な変数設定が必要になります。 本講義では、レジスタンストレーニングの最新科学を含む、これまでの常識とは異なる知見や我々の研究成果などを紹介させていただきます。
東亜大学大学院 博士課程 人間科学専攻 健康・スポーツ科学分野修了。博士(学術)。民間フィットネスクラブのチーフトレーナー、フィットネス事業部長などを経て、95年から日本代表、プロ、実業団、大学、高校までのアスリートのトレーニング指導・パフォーマンスサイエンティストを務める。また、愛知学院大学 心身科学部、東海学園大学 スポーツ健康科学部、愛知淑徳大学 健康医療科学部、至学館大学 健康科学部、静岡産業大学 経済学部で教員を務めると共に、トレーニング科学の実践的研究成果をスポーツパフォーマンス向上から健康増進までのトレーニング指導に活用している。 著書(共著)に「スポーツトレーニングの常識を疑え」、「トレーニング指導者テキスト」(実践編・実技編)、「フィットネスクラブマネジメント技能検定公式テキスト」、「スポーツトレーニングの常識を超えろ」など。JATI副理事長、研究・国際委員会委員長、JATI認定特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI)。(株)エム・スポーツコンサルティング代表取締役社長。
演題 高齢者のバランス評価~床反力計や加速度センサーを用いたロコモ判別の取り組み
※約60分
講師 藤田 和樹 氏
(大阪大学 全学教育推進機構スポーツ・健康教育部門 准教授、JATI-AATI)
概要 現行のロコモ度体力テスト(立ち上がりテスト、2ステップテスト)の実施には、専用のツールと広いスペースが必要です。また、体力のない高齢者では関節障害や転倒リスクもあります。そこで我々は、このような問題を解決するため加速度センサーのみで安全かつ簡便に高齢者のバランスを評価し、ロコモの判別ができないか検討を重ねてきました。本講演では、従来のバランス評価法について概説した後、我々の取り組みを紹介します。
1963年生まれ。東北大学大学院医学系研究科博士課程修了。医学(障害科学)博士。大阪がん循環器病予防センター特別研究員。関西ノルディックウォーキング協会顧問。 専門は応用健康科学、スポーツ医学、公衆衛生学。 1988年よりソニー企業(株)勤務。93年に退職後、浦和学院高校野球部、オンワードアメリカンフットボール部等のS&Cコーチを務める。2004年より東北福祉大学予防福祉健康増進センター特任講師、感性福祉研究所特任助教授、大阪大学 大学教育実践センター准教授を経て、12年より現職。16年より、医学系研究科医学専攻スポーツ医学兼任。 ロコモティブシンドローム予防の視点から,高齢者向け体力テストの開発や運動プログラムの有効性に関する多数の研究と実践指導の経験がある。最近は、大阪府箕面市において独自のロコモ体力テストやパワープレートを用いたバランス改善の指導監修を行っている。 著書(共著)に『トレーニング指導者テキスト(理論編、実践編、実技編)』(大修館書店)など。JATI認定上級トレーニング指導者。
演題 高齢者における自立機能と認知機能の維持・向上のためのトレーニング
※約60分
講師 小川 雅志 氏
(SMART SYSTEM STRENGTH、JATI-ATI)
概要 「人生100年時代」と言われている昨今では、70歳を超えても働くことを想定していく必要があると思われます。 そのため「健康寿命」を延ばすことが、必要不可欠な要素となってきます。 しかし、2018年に厚生労働省の発表によると、男性の平均寿命は80.21歳、健康寿命は71.19歳、女性の平均寿命は86.61歳、健康寿命は74.21歳と大きな差が生じています。 また「健康寿命」といわれる自立した生活の妨げとなる認知機能の低下も社会問題となっています。 本講義では「健康寿命」を伸ばし、自立した生活を送るための運動の実践例をご紹介させて頂きます。
1980年生まれ。2003年大阪学院大学卒業。平成スポーツトレーナー専門学校を経て、大阪教育大学大学院修士課程教育学研究科健康科学専攻スポーツ研究分野修了。 大学院在籍時より歩行に関する研究を行い、現在も高齢者や介護認定者の運動機能や歩行能力に関する実践的な研究や、それらを活用した現場での運動指導に従事している。 神戸ファイニーズアシスタントトレーナー、大阪芸術大学アメリカンフットボール部トレーナー兼ストレングスコーチ等を経て、現在はSMART SYSTEM STRENGTHに所属し、サニーリハトレセンターにて高齢者の体力強化や機能向上のためのプログラム作成・運動指導などを務め、ほかユニチカフェニックス(ラグビー部)トレーナー、大学・専門学校講師、幼児の運動指導などにも従事。 JATI近畿支部スタッフ、JATI認定トレーニング指導者。